小さい会社にしか出来ない事が有る・・・

〜化学の扉〜


〜第二回〜繊維加工について
2013年4月2日
前回は専門的な用語等が出てしまいましたが、今回はもう少しソフトにしていきたいと思います。そもそも何で繊維の処理などが必要だと思いますか?それは、人々のもっともっとと言う欲求が有るからです。もっと破れにくくもっと肌触り良くもっと良い色にもっと温かく・・・などなど・・・人の欲に限りはございません。その為に多くの化学薬品等が開発され活躍してきたのでです。正直、『化学繊維(レーヨンやポリエチレンなど)』以外の綿やシルクなどの天然繊維に化学が関係しているとは皆さまご存じないと思います。前回より抜粋致しますとまずは『ノリ』これは繊維を糸にする時に繊維の向きなどがバラバラだと強度や毛羽(ケバ)が違ってくるためノリによってその向きを整えてあげます。そのノリにも添加剤として化学の力が使われています。また、このノリはそのまま残しておくと染色の工程での邪魔をしたり、硬くしたりと悪さを働くので、ノリ抜き剤にてノリをしっかりと除去しなくてはなりません。ここにも化学の力が!繊維を柔らかくするための柔軟剤毛焼きとは細かい毛羽をバーナーなどで燃やして除去する方法ですが、この時繊維などに何もしていないと全てが燃え尽きてしまいますのでその為の消火剤、等など繊維〜糸に至るまででも結構化学の力が使われているのですよ!!

次回、いよいよ染色について語ってゆきます。染色って?染色助剤って??っというのを出来るだけ噛み砕いて少しでも化学に興味を持って頂けるようにして行きたいと思います。

(情報提供:戸田相談役)


〜第一回〜繊維加工について
2013年3月19日
今回から数回に分けて繊維加工についてお話をして行きます。なぜ、繊維加工の話かと言いますと、弊社の起源でありますのが染色助剤の製造であったからです。しかし、染色助剤だけを書いても分からなくなってしまいますので繊維加工の流れでお話を進めて行きますので宜しくお願い致します。
繊維加工には原糸・織物の処理加工染色仕上げ加工等があげられます。これらに多くの化学物質が使用されておりますが、広義・狭義により染色助剤繊維油剤界面活性剤処理加工剤と呼ばれている。これらは、仕上がりの美しい着心地の良い丈夫な着衣を求めての処理である。概略として<1:処理加工>、<2:染色>、<3:界面活性剤の応用>、<4:仕上げ加工>が有る。今回は<1:処理加工>について書いて行きます。
繊維の種類には@天然繊維(植物性・動物性・無機物)、A半合成繊維(レーヨン・人造タンパク質・ガラス)B純合成繊維(ポリアミド・アクリル・ビニール・ポリエステル等)があります。
繊維の処理剤には@ノリ(デンプン・ゴム・タンパク質・樹脂・セルロース)、Aノリ添加剤(防泡剤・防腐剤等)、Bノリ抜き剤、C柔軟剤・滑剤(油脂、ロウ、シリコーン等)、D毛焼き・消火剤、E精錬(漂白剤、不純物除去剤、シルケット加工剤)、F洗浄剤(石鹸、アルカリ、合成洗剤、有機溶剤)、G縮充剤、Hエンボッシング・クレーピング・セッチング等。以上大まかに分けてつが処理剤になります。細かい説明は次回行います。
(著:戸田相談役)


黒染って何??A
2013年2月9日
黒染めについての続きとなります。世間一般ではよく黒染めだけでは赤サビが発生してしまうと言われておりますが、それは違うのです。しっかり上手に染めてしっかりとした洗浄工程を経ると防錆処理なしでも赤サビが発生しないのです。では、何で黒染めしたものから赤サビが発生してしまうのでしょうか??それは黒染めされた鉄の分子の配列に問題が・・・。黒染めされた表面の黒い部分は『四酸化三鉄』と言う黒サビなのですが、これは網目状に配列がされている為網目の中に処理した薬品が残ってしまい赤サビを呼び寄せてしまうのです。この網目状の中に残っている薬品を全て綺麗にして、しっかり乾燥すれば簡単には赤サビなんか発生しません。が・・・その処理が大変なので『生産ライン』ではむずかしい。そこで手軽なのが防錆油!!温めた油などに数度漬け込めば、黒サビの網目の中を油がしっかりと守ってくれるので赤サビが発生しなくなるのです。貴方もブラックソルトで黒染めを始めてみませんか?(個人様には販売はしておりませんのでご了承ください。)


黒染って何??@
2013年1月23日
突然始まりました。〜化学の扉〜こちらでは弊社製品を交えながら化学の事を化学屋らしく書いていけたらと思っております。専門ではない方にもわかって頂きたいのでアバウトになったりしますが宜しくお願い致します。さて今回は「黒染め」についてご説明をしたいと思います。恐らく一般的な人が黒染めと聞くと白髪の〜とか学生であれば茶髪を〜と髪の毛の方に行くと思いますが、今回ご紹介するのはの黒染めについてちょっと。スプレーで黒くしたのと何が違うのか??っと話して行きますとスプレーについて話さねばならなくなりますが省きます。基本的にスプレー等で色付けした物はまず塗膜厚と言い色が付いた分だけ確実に厚くなります。しかも色をくっつけている状態の為、劣化・衝撃などで剥がれ落ちてしまいます。黒染めは鉄そのものを変色させているので寸法変化や剥がれ落ちがありません。また、変色と書きましたが正確には酸化させているのです。酸化と聞くと皆さま赤サビを思い出されると思いますが、その仲間の黒サビにしてしまうのです!!赤サビ同様に黒サビも自然環境下ではそれ以上サビが進行しません。この黒サビを化学の力で鉄製品の表面に施す事を黒染めと言います。皆さまも自転車などで赤サビを作った事はあると思いますが黒サビはせいぜいフライパンか砂鉄程度ではないでしょうか?それを簡単に作れるのがブラックソルトなのです。次回、続きを書きます。その後は木材やエポキシなどのスペシャリストが弊社にはおりますのでお話を伺い、皆様に分かり易い様に書いて行きたいと思います。